こんな症状がありますか?
乳がんの主な症状は、「しこり」です。その他、皮膚にえくぼのようなへこみができたり、乳頭の先から血の混じった分泌液がでたり、乳頭や乳輪に湿疹がでることもあります。
一方、「乳房の痛み」が乳がんの初期症状であることは稀です。しかし、乳房の痛みや違和感を訴えて受診され、乳がんが見つかることもあります。どんな症状でも気になることがあれば、早めに受診してください。
しこりが柔らかいから大丈夫だという自己判断もよくありません。触っただけでは、乳がんかどうかはわかりません。「マンモグラフィ」や「乳房超音波」を行って診断することが大切です。
定期的な乳がん検診と月に一度の自己検診を!
症状がない方も、定期的に乳がん検診をうけることが大切です。
当院で初めて乳がん検診を受けられる時は、基本的に「マンモグラフィ」と「乳房超音波」を行います。その結果から、翌年以後の最適な検診方法をおすすめするようにしています。月に一度の自己検診も大切です。自己検診の仕方がよくわからないという方には個別にお教えしますので、ご遠慮なくおっしゃってください。
また、他施設の乳がん検診で要精査となった方の精密検査も行っています。検診で要精査となった方のうち乳がんと診断される方は約5%ですので、まずは落ち着いてしっかり検査を受けましょう。
初診時の費用
乳房やわきの下に症状がある方(しこり・違和感・痛み・へこみ・分泌物・湿疹など)や、検診結果、紹介状をお持ちの方は保険診療の対象となります。
全く自覚症状がない方は、保険診療の対象とはならず、自費診療となります。この負担を軽減するため、対象者の方は市町村委託の乳がん検診をうけることができます。
当院では、出雲市、雲南市、松江市、大田市、江津市、美郷町の乳がん検診を受託しています。
詳しくは各市役所にお問い合わせ下さい。
☎0853-21-6651(直通)
☎0854-40-1045(直通)
☎0852-60-8162(保健総務係)
☎0854-83-8151
☎0855-52-7935(直通)
☎0855-75-1932(直通)
自費乳がん検診 (当日結果説明)
フルコース | マンモグラフィー | 乳房超音波コース※ |
マンモグラフィー (2方向) 視触診 |
マンモグラフィー (2方向) |
視触診 乳房超音波 |
12,000円 (税込) |
7,000円 (税込) |
6,000円 (税込) |
※市町村乳がん検診にプラスすることができます。
主な検査方法
マンモグラフィ
圧迫板で乳房をはさみ、薄く乳房を伸ばして撮影します。乳がんの初期症状である微細な石灰化や触診ではわかりにくい小さなしこりをとらえることができます。
乳房超音波(エコー)
専用のゼリーを塗って、超音波機器を乳房に当て乳房の内部を観察します。乳腺が発達している若い世代でもしこりが見つけやすく、小さなしこりも発見できるのが特徴です。
乳腺MRI
強い磁力を発生するMRIを用いて、乳房の病巣を画像化し診断する検査です。画像診断センターPICTORUに検査を依頼します。
細胞診
病変部に直接細い針を刺して、注射器で吸い出した細部を顕微鏡で観察します。
針生検
細胞診よりも太い針を病変部に刺して、組織の一部を採取し、顕微鏡で調べる検査です。
摘出生検
しこりそのものを手術でとって、顕微鏡で調べる検査です。
ステレオガイド下マンモトーム生検
マンモグラフィ装置で主に石灰化病変を確認しながら、その部分の組織を採取する検査です。