こんな症状がありますか?
乳房が張って痛みや硬結を伴う状態をうっ滞性乳腺炎といいます。母乳がうまくでなかったり、つまったりすることにより発生し、軽度のものを含めると10〜20%の方が経験します。
赤ちゃんが上手に母乳を飲んでくれたり、乳房のマッサージでつまりを解消すれば解決します。痛みに対しては消炎鎮痛剤を処方することもあります。
またうっ滞性乳腺炎を繰り返す方には漢方薬を処方することもあります。
うっ滞性乳腺炎に細菌感染を合併したものを化膿性乳腺炎といいます。乳房が赤く腫れ、突然の発熱を引き起こすことがあります。 化膿性乳腺炎には抗生剤の処方が必要です。乳房の中に膿がたまった場合は、乳房を一部切開し、膿をだしてやる処置が必要になります。
当院では乳房マッサージは行っていませんが、授乳中の乳房のトラブルについては助産院と連携し、治療にあたっています。抗生剤や鎮痛剤の処方、切開排膿などの処置は当院で行い、 日頃の乳房マッサージなどのケアは助産院にお願いしています。 お困りの方には助産院をご紹介しますし、また助産院からのご相談も受け付けております。
また授乳中にしこりを自覚された場合も、まずはご相談ください。授乳中は乳房が発達しており、通常より診断がしづらい場合もありますが、視触診、乳房超音波検査を行い、乳癌ではないかを確認することは可能です。 場合によってはマンモグラフィをとっていただくこともあります。